Warsaw 2.8 ºC
連絡先

日常生活のルール

ポーランドは外国人にも親切な国ですが、誰もが守らなければならない日常のルールを逸脱した行為を見逃してくれるというわけではありません。楽しいポーランド旅行に後味の悪い罰金のお土産がくっついてしまわないように、日常的に守るべき規則を知っておきましょう。

公共交通機関の乗車券

切符の販売場所
市街地で公共交通機関を利用するときには、まず切符を購入しなければいけません。切符は、市内のいたるところにある大抵のキオスクや郵便局で買う ことができます。同じ都市の中であれば、どの交通手段(バス、トラム、メトロ)を使う場合も同じ種類の切符で大丈夫です(バス用、トラム用、メトロ用と いったように種類分けはされていません)。
大きな都市に行くと、乗り物内に設置されている自動販売機(メトロでは駅構内に設置)や運転士のところで買うこともできますが、少し割高になります。切符 は買っただけでは有効になりません。乗車したらすぐに自分で切符を改札機に入れて刻印やパンチを打ちましょう(ワルシャワのメトロの場合は日本と同じよう にホームに下りる前に改札ゲートがありますので、そこに切符を通します)。

切符の検札

切符を持たずに乗車している場合、切符は持っていても改札を済ませていない場合、割引切符利用者は資格を証明できる身分証を携帯していない場合は、 頻繁に検札に来る市交通局の職員(民間人の服装で外見ではわかりませんが、検札の際は身分証明書を提示します)から高い罰金を科せられることになります。

切符の種類
切符の種類については、各都市の交通局が決定していますので、全国共通の決まりはありません。乗車のたびに新しい切符が 必要な都市もあれば、時間制切符がある都市もあります。時間制切符というのは、15分有効券、30分有効券、1時間有効券、24時間有効券、○日乗車券な ど様々な種類がありますが、券面に記載されている時間内ならば何度でも乗車できる、というものです。その制限時間内であれば、例えばバスからトラムへの乗 り換えなど、複数の交通機関にまたがっての利用も可能です。このタイプの切符は、最初に乗車する時にのみ改札します。そうすると券面に乗車日時が打刻さ れ、それが利用開始時間とみなされます。1枚の切符が有効なのは1回きりで、一度しか改札できません。
多くの都市では一回用乗車券と時間制切符の両方が販売されていますので、旅行のスタイルに合わせてお得な切符を選ぶと良いでしょう。

列車の切符
列車の切符はどこで買えるのでしょうか? 一番便利なのは鉄道駅の窓口です。インフォメーション(Informacja)と書かれた窓口では、列車の接続、料金、割引の有無などについて情報を得る ことができます。駅で切符を買う時間がなければ、とりあえず列車に乗り(ポーランドの鉄道には改札口がありません)、車掌から切符を買うこともできます が、列車内で購入する場合は窓口よりも少し値段が高くなります。車掌の手が空かず、すぐに対応してもらえない場合も、無賃乗車と間違えられないためにも、 切符を購入したい旨をきちんと伝えておきましょう。正規乗車券を持たずに乗車している者には、車掌は職権で罰金を科すことができるからです。 

駐車場
車で旅をするとき、駐車場所にはよく気をつけて下さい。駐車違反になる場所に止めていないか、またパーキングチケットを買わなくてもよいのかどうかをよく 確認しましょう。都市によってはパーキングメーターが設置されているところもあり、駐車料金を払わずに利用すると罰金が科せられます。駐車した後、周囲を よく見てパーキングメーターの有無を確認するようにしましょう。

禁止事項
ポーランドでは、公共の場(公園、停留所、通り、公共交通機関の中など)での飲酒が禁じられています。違反をした場合は、罰金を科されます。
飲酒運転も厳禁です。運転者のアルコールの血中濃度が0.5 mg/lを超えた場合は、最高で2年までの禁固刑が科せられることになります。

交通規則
ポーランドの道路交通法規はEU諸国のものとほぼ同じですが、時々異なるものもありますので注意が必要です。ポーランド国内は日本とは反対の右側通行となります。

取り締まり
交通法規違反や駐車違反、また禁止されている場所での飲酒の取り締まりは、警察および自治体警察が行っています。

交通ルール

車で旅をすれば、よりよくポーランドの魅力を体感できることでしょう。楽しい旅にするためにも、安全には十分気をつける必要があります。危険な目に 遭わないためにも、基本的な交通規則について確認しておきましょう。車を運転しない人も、交通ルールを知っておくとより安全な旅ができます。

日本人にとって慣れるまで危険なのは、車が右側通行だということです。横断歩道を渡るときには、日本のように「右左右」と確認するのではなく、最後 に必ずもう一度「左」を確認しましょう。また、交差点では赤信号が点灯している車線からも、右折車は進行してよいことになっています。歩行者も青信号だか らと油断せずに必ず車の往来を確認してから渡るようにしましょう。

制限速度
– 市街地 –50 km/hまで
– 郊外–90 km/hまで
– 住宅地– 20 km/hまで
– 2車線自動車専用道路–110 km/hまで
– 1車線自動車専用道路–100 km/h まで
– 片側少なくとも2車線ずつの対面通行道路–100 km/hまで
– 高速道路 –130 km/hまで

シートベルト・チャイルドシート
全ての乗員は、運転手、助手席、後部座席を問わず全員シートベルトを締める義務があります12歳までの子供はチャイルドシートを使用しなければなりません。

ヘッドライト
ポーランド国内では、一年を通して、24時間いつでも、車のヘッドライトを点灯していなければなりません。

携帯電話
運転中に携帯電話を手に持って通話・操作することは禁じられています。ただし両手の空くイヤホンマイクを利用する場合に限り通話可能です。

駐車
車を停める際はいつでも、違法な場所に駐車していないかどうか気をつけましょう。また駐車場に停める場合も、料金が必要かどうかを必ず確認しましょう。市街地にはパーキングメーターが設置されているところも数多くありますが、料金を払わず駐車した場合は罰金が課されます。

飲酒運転
飲酒運転はポーランドでは厳しく禁止されています。血中アルコール濃度が0.02%までは目をつぶってもらえますが、0.05%超えると飲酒運転の罪を問われ、最高2年間の禁固刑が科せられる場合があります。

税関規定

動物性食品
鳥インフルエンザの伝染防止のために、ほかのヨーロッパ諸国と同様に ポーランドへも動物性の食品を持ち込むことはできません。ただし、乳児のための離乳食(食前に冷やす必要のないもので、パッケージを開けていないもの)は 問題ありません。肉類と牛乳は特別な許可を受けなければ持ち込めません。日本への動物性食品持込も同様に禁止されています。

EU圏からの持込
ポーランドはEU加盟国です。他のEU加盟国からポーランドに持ち込まれる物品について関税は課せられません。ポーランドから他のEU加盟国へ物品を持ち出す場合も同様に無関税です。

手荷物の持込について
ポーランドに入国する際は、販売目的でなく、個人で使用する目的の物品を持込む場合、下記の範囲内であれば免税扱いとなります。
ただし17歳以上の旅行者に限られます。

 
■ たばこ類
• 紙巻たばこ・・・200本まで
• 1本あたり3g以下の葉巻・・・100本まで
• 葉巻・・・50本まで
• 刻みたばこ…250gまで
※上記たばこを2種類以上混合して持ち込む場合は、全体の合計が免税基準内の量であること。 

■スピリッツとアルコール飲料
• アルコール度数が22%以上の蒸留酒とスピリッツ、またアルコール度数が80%以上の純エチルアルコール・・・1リットル
• 蒸留酒、スピリッツ、ワインまたはアルコールをベースにしたアペリティーフ、タフィア、日本酒および同等のアルコール度数22%以下の飲料、発泡ワイン、リキュール・・・2リットル
• ワイン・・・2リットル

免税枠で持込の出来る品物の価格は175ユーロ以下、15歳未満の場合は90ユーロまでです。 

ビザと滞在資格

ポーランドへの入国と滞在については、各国のポーランド大使館、領事館で詳しい情報を手に入れることができます。大使館、領事館のリストに関しては、こちらをご覧下さい。
http://www.msz.gov.pl/index.php?page=1101902000

■在日ポーランド共和国大使館
〒153-0062 東京都目黒区三田2-13-5
電話: 03-5794-7020
www.poland.or.jp

査証(ビザ)

滞在期間が3ヶ月を超える場合、また就労の場合は、査証が必要です。
日本人の場合、90日以内であれば査証無しでポーランドに滞在できます(ただしパスポートの有効残存期間はポーランド入国時91日以上必要)。その他の国籍をお持ちの方は下記URLにて一覧表をご覧下さい。www.msz.gov.pl/Informacje,dla,cudzoziemcow,przyjezdzajacych,do,Polski,1801.html

滞在費用の自己負担能力
外国人は国境警備機関の求めがあった場合、ポーランド入国・滞在・出国に必要な経費の負担能力を証明できるものを提示しなくてはなりません。ポーランド通貨(ズウォティ)建の現金、あるいは他の兌換通貨の現金、利用可能なクレジットカード、旅行小切手などでも大丈夫です。
滞 在一日あたり成人は100ズウォティ相当、16歳以下の児童は50ズウォティ相当以上を所持していなくてはなりません。さらに所持金総額は、成人は500 ズウォティ、16歳以下の児童は300ズウォティ相当以上ある必要があります。ポーランド滞在期間が3日以内の場合は、それぞれ300、150ズウォティ が最低限要求されます。団体旅行・青年キャンプ・スポーツ競技・医療施設やサナトリウムでの治療コースなどに参加する人は、滞在一日につき20ズウォティ 相当、総額で100ズウォティ以上の所持が求められます。

お酒とたばこ

ポーランドでは、飲酒は法律では禁止されていません。ただし年齢と場所には制限があります。「ちょっと1杯ぐらい…」が原因で事件を起こしてしまっ た場合には、どのような結果が待ちうけているのか考えておいた方がよさそうです。たばこに関しては、喫煙者数は年々減少していますが、だからといって愛煙 家の肩身が狭いということはありません。

マナーと規則を守って大人の嗜みを楽しむために注意すべき点をまとめておきます。

公共の場での飲酒
ポーランドでは、公共の場(通りや広場、公園、公共交通機関、学校、商店など)での飲酒が禁じられています。ただし酒類販売の許可を得ている飲食店、オープンカフェ、酒類提供を目的とした戸外の場所(野外イベント会場等)はその限りではありません。

未成年と飲酒
ポーランドでは18歳から飲酒可能です。18歳未満の者に酒類を販売すること、また飲酒させることは禁止されています。また、18歳未満の人が酒類販売店でアルコール飲料を購入することも禁止されています。

飲酒運転
飲酒運転はポーランドでは厳禁です。わずかであっても運転者の血中からアルコールが検出された場合は、酒気帯び運転として 罰金刑を科せられ、警察に留置されることになります。血中アルコール濃度が0.02%以上になると飲酒運転として扱われ、最高で2年までの禁固刑に処せら れる場合があります。

公共の場での喫煙
ポーランドの法律は喫煙を禁じてはいませんが、禁煙を推進し、たばこを吸わない人を守るための条文が定められています。ポーランドでは、健康的な生活スタ イルに人々が注目するようになっています。喫煙者の健康だけではなく、喫煙者の周囲にいる人々の受動喫煙による被害という観点から、反喫煙のキャンペーン がますます頻繁に行われています。全国規模で展開されているものもあり、5月31日は「ノーたばこデー」になっています。
今日では、たばこを吸わない人の健康を守るために、多くの場所が禁煙になっています。最近は、喫煙場所が指定されていることが多くなってきました。ですか ら、レストラン、パブ、公共交通機関、劇場、通り、大学などでどうしてもたばこが吸いたくなったら、喫煙所を探すようにしましょう。喫煙が禁じられている 場所には、禁煙マーク(たばこの絵に斜線の入ったものが一般的)が表示されています。

ニュースレター配信登録をする

弊局の所在地

ポーランド政府観光局
〒160‐0023
東京都新宿区西新宿3-4-4
京王西新宿南ビル7階