ミュージアム&ギャラリー
絵画や彫刻、手工芸品といった芸術作品に関心をお持ちなら、博物館や美術館も是非訪れてみて下さい。他にも歴史博物館やキュリー夫人やコペルニクスなど科学者をテーマにした博物館もあります。
ポーランド国内の博物館が収蔵する全コレクションの4分の1は、クラクフに集まっています。クラクフは、2000年に栄誉ある「ヨーロッパ文化首都」に指定されました。各地方の文化や自然の豊かさを知ることができる歴史、考古学、民俗学そして自然科学分野の展示の数々にはきっとご満足いただけることでしょうし、すでに20世紀初頭にはヨーロッパで高く評価されていたヤン・マテイコ、スタニスワフ・ヴィスピャンスキ、ユゼフ・メホフェル、ヤツェック・マルチェフスキといった画家たちの作品は、美術愛好家の期待を裏切りません。また各都市の国立美術館では、シャガール、ダリ、ピカソ、ウォーホル等々、世界の巨匠たちの特別展がしばしば開催されています。グディニャの水族館と海に浮かぶ船舶博物館、ポズナンの美しい広場に面した楽器博物館、またその分野では傑出したコレクションを誇るヴロツワフの地理博物館、鉱物博物館といった珍しい施設も数々あります。
トルンは中世都市トルンとして世界遺産に登録され、また天文学者コペルニクスと伝統の焼き菓子ピェルニクで知られる美しい都市です。ここを訪れるなら、旧市街の観光のほかに「ピェルニク作り体験ミュージアム」にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ジンジャーやカルダモン、シナモンのいい香りがする館内で、実際にピェルニク作りを体験できます。
ニコラウス・コペルニクスはポーランド語名ではミコワイ・コペルニク。1473年にトルンで誕生しました。現在もトルン旧市街にある彼の生家は「コペルニクス博物館」として公開されています。
バルト海沿岸の都市グダンスクは琥珀の特産地としても知られています。琥珀の取引によって反映したこの街には、琥珀商工会議所なる団体があるほど。そんなグダンスクにある琥珀博物館では、心行くまでその美を堪能できます。
ワルシャワから55kmほど西に離れた町ソハチェフのはずれに、ショパンの生誕地、ジェラゾヴァ・ヴォラはあります。生家には家具や内装がショパンの生まれた当時のままに復元され、展示・公開されています。
オスカー・シンドラーと同時代を同じクラクフの町で生き、ユダヤ系住民に救済の手を差しのべたポーランド人薬剤師タデウシュ・パンキェヴィチ。その舞台となったクラクフの「イーグル薬局」をご紹介します。