乗馬
乗馬は、ポーランドで昔から愛好され、とても大切にされてきている伝統の一つです。ポーランド史の重要な出来事のたびにポーランド騎兵隊が活躍し、また画家コサック兄弟の絵に描かれる躍動感あふれる馬の姿、ピウスツキが愛した栗毛の馬など、ポーランド人の馬への愛情の証には事欠きません。
ポーランド産の馬は世界的にも大変高い評価を得ています。ヤヌフ・ポドラスキ(Janów Podlaski)ではヨーロッパ有数のアラブ種の馬の競売市が開かれますが、ローリング・ストーンのドラマー、チャーリー・ワッツもよく訪れることで知られています。また、世界的に名声を博した名馬El Pasoが史上最高の入札額、およそ100万ドルという高値で競り落とされたことも有名です。
ポーランドは、純血アラブ種の馬だけが有名というわけではありません。地味ではあるけれども忍耐強く穏やかで勇敢なグワディシュフ産の馬種フツゥ(Hucuł)は、ロストチェ国立公園(Roztoczański Park Narodowy)やマズールィ地方のポピェルノ農蓄産業研究所で見ることができます。ポニーにも似たポーランド独自の種類で、温厚な性格のため、アニマル・セラピーとしてもよく用いられています。
ポーランドは乗馬の伝統の長い国です。牧場の中を散歩するだけでなく、数日間にわたる乗馬の旅を楽しむことのできるコースも多く整備されています。乗馬の経験豊富な方は是非お試しになってみてはいかがでしょう。