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ポモージェ地方

中心都市は三連都市とよばれるグダンスク、グディニア、ソポト。さらに北西にバルト海沿いに進むとヴェイヘロヴォ、ルミェン、レダの小三連都市がカシューブの文化を伝える中心地になっています。
バルト海の沿岸にあるスウォヴィンスキ国立公園、トゥホルスキェの森国立公園はポモルスキェ県の雄大な自然を感じられるエリアです。波紋のような模様がはるかかなたまで続く広大な砂丘は訪れる人を童謡「月の沙漠」の世界にいざなってくれます。すぐ横には森、海、そして淡水の生物が生息する湖もあり動植物の生態系という視点からも大変興味深い地域になっています。

 県都のグダンスク(Gdańsk)はポモルスキェ県随一の国際観光都市です。かつて富裕な商人や貴族が住んだ町の中心を歩けば、ここがほかのポーランドの都市とは街並みも雰囲気もまったく違っていることに気づくでしょう。ハンザ同盟都市としてこの町が享受した栄華は今の時代も文化遺産としてしっかり受け継がれています。
かつてこの地の富を支えてきたものは外国貿易と琥珀でした。バルト海の沿岸は良質の琥珀の産地として知られ、琥珀の取扱店や加工をしている工房は全国一の規模になっています。バルト海の琥珀はかつてはローマ帝国でも有名で、隊商がアルプスを超えて今のオーストリア、チェコからポーランドを横切るようにして琥珀を求め行きかっていたのです。このように昔からグダンスクと琥珀は深い結びつきがありました。
現在、ポーランドでたった一つの琥珀博物館がグダンスクの旧市街にあり、深いあめ色に輝く琥珀の美の世界を楽しむことができます。

さて、歴史の話に戻れば、琥珀を好んだのはローマの隊商だけではありませんでした。中世にこの地を占有していたチュートン騎士団にとっても琥珀は大きな財源となりました。
聖地回復を掲げてエルサレムに赴いたチュートン騎士団はポーランド王の招聘によって現在のポーランド北部、北東部に勢力を広げ、各地に立派な城を建設しました。その一つが世界遺産マルボルク城です。ゴシック城郭建築としては世界最大と言われるこの城は当時の技術の粋を凝らして設計され、床暖房などの新しい技術も導入されていました。北ポーランドに騎士団が残した城はマルボルク城のほかグニェフ(Gniew)、クフィヅィン(Kwidzyn)などにもレンガ造りの美しい城があり、観光スポットとして知られています。

 

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