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ヴァルミア・マズーリ地方

旅行者のひとこと
「今回旅行してきたのはマズーリ湖水地方でした。視察旅行に行きましたが最初はイメージもなにもわかないとにかく未知の場所でした。実際に振り返ってみると日本人好みで、スローでとても癒される場所だという印象を受けました。特に農場という泥臭く聞こえがちな施設をおしゃれにリノベーションしたプチホテルは快適なだけでなくて、雰囲気も十分楽しめますし、ロングステイにもいいなと思いました。オーガニックな野菜やハムやチーズ、ベーコン、ビールなど自家製の食材を使ったこだわり料理を暖炉のあるダイニングでいただくという絵のように素敵な夕食は最高でした。また、夜空にきらめく幾千の数えきれない星もとても印象的でした。

ポーランドのなかでもっとも冬の気温が低く、人口密度も一番低いヴァルミア・マズーリ地方。ちょっと北海道にも似た雰囲気がある水辺の自然本来の美があちらこちらに残るポーランド北東部の地方です。
このエリアには千湖の楽園ともいえるマズーリ湖水地方が広がります。この湖水地方には氷河期の置き土産である数千個もの沼や湖がクレーター状に点在し、その多くは水路や川で数珠のようにつながっています。
ここでのブームはカヤックの旅。1,2時間の体験からキャンプをしながら1週間かけて進むものまでいろいろなスタイルの旅を楽しめます。カヤックの醍醐味は、何よりも車や陸上の乗り物では近づけない水辺の動物の世界を垣間見ることができるというところにあります。カワウソになった気分で、草と草の間を「泳いで」行くと、突然視界が開けます。そこに広がるのは点も地もすべてをい独り占めできる空間。珍客に驚く水どりたちの羽音や、風にそよぐ草、時々ぷーんと飛んでくる虫の羽音以外は何も邪魔するものはありません。
ヴァルミア・マズーリ地方には気軽に宿泊できる宿も多く、例えば昔の貴族の館とその所領にあった農場をすべてホテルに改装したおしゃれなホテルや中世のチュートン騎士団が残したゴシック建築の古城をホテルとしたところなど、ひとつひとつがとても魅力的な宿がそろっています。
代表的な都市であるエルブロンクはオストルーダから陸を船で超える19世紀の運河が今もあることで有名です。この運河は公共交通機関となっているのでかなり時間はかかりますが、一般旅行者でも利用えきます。また北のヴィスワ潟に面したフロムボルクにはコペルニクス所縁の聖堂があり、近年ここで発見された遺骨がDNA鑑定によってコペルニクスのものであったことが証明されました。

ヴァルミア・マズーリ地方へのアクセスはワルシャワ、グダンスクからバスで。移動には本数が極端に少ないエリアもあるので列車よりもバスを利用するのが便利です。 

 

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