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シフィエンティ・クシシュ地方

太古の昔より黒々とそびえる山脈。
このエリアにあるシフィエントクシスキ国立公園には、その山脈ウィソグリ(禿山の意)が含まれています。山頂に近い部分のかなりが岩場で占められていることでも知られる山地です。
こういった珍しい山々のほかには、ここの約95%は緑深い森林となっています。モミの他には、30種以上の他の樹木が公園には生えています。特に、ポーランドではとても稀少なヨーロッパイチイ、あるいは固有種のモジュジェフ・ポルスキ(学名LARIX DECIDUA SUBSP. POLONICA)に出会えます。最もみごとなモジュジェフ・ポルスキは、幹回りが5メートル以上もあります。また、シフィエントクシスキ国立公園では、約1300種の植物および菌類、例えば、マルタゴンリリー、セイヨウキンバイソウ、そして4000種以上の動物、例えば、オオヤマネ、モリヤマネが見られます。
また、公園の敷地内には、数多くの遺跡や文化財建築があり、中でも、シフィエンティ・クシシュ山(聖十字山)に建てられた12世紀前半のベネディクト修道院群があります。
シフィエントクシシュ地方の真珠ともいえる観光名所はヴィスワ川沿いにあるサンドミエシュの町でしょう。ポーランド国内にある古い歴史を誇る町の一つであるサンドミエシュは、中世からまったく変わることのない佇まいをとどめており、今も訪れる旅人を古の時代へと誘ってくれるのです。小さな町のようですが中世のポーランド史にも登場する由緒ある都市です。13世紀にはクラクフ同様に東方からのタタール人の進軍により荒廃の憂き目を見ましたが、その後の修復で現在では修繕が途中で行われたことはわからない風流な街並みが魅力となっています。

 

 

 

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