2001年に創設されたヴァルタ川河口国立公園は、最も若いポーランドの国立公園です。公園の景観を構成しているのは、主として、水路と河跡湖の細かな網目に切り分けられた、広々とした草原地帯、そしてヤナギの茂みです。公園の真ん中を横切ってヴァルタ川が流れ、公園を北部と、一年のかなりの間を水に浸かっている南部とに分けています。このヴァルタ川河口国立公園は、鳥類学上、国内で最も貴重な地域の一つで、ラムサール国際条約にも登録されています。
公園内では、これまでに250種以上の鳥類が確認されており、その中の170種以上がこの地帯で繁殖期に入ります。毎年、4種のカイツブリ、8~9種のカモ、5~6種のクイナ、そして4~5種ずつのカモメとアジサシ、また8~9種のチドリ科の鳥が営巣します。バードライフ・インターナショナル(BIRDLIFE INTERNATIONAL)の国際的な分類によれば、稀少種あるいは絶滅危惧種に入るのは、オジロワシとウズラクイナです。ここに営巣する何種類かの鳥(例えば、ハシグロクロハラアジサシ、アカエリカイツブリ、コモンクイナ、あるいはオグロシギ)の生息数は、全ヨーロッパ的な重要性を帯びています。
公園は、とりわけ、カモ、コブハクチョウ、クロヅルの換羽地になっています。また、多くの種にとって、渡りの間の重要な停留所になっています。晩秋ここをおとずれるヒシクイとマガンの数は、20万羽にも達します。
データ
《ヴァルタ川河口》 国立公園(PARK NARODOWY „UJŚCIE WARTY”)
CHYRZYNO 1, 69-113 GÓRZYCA
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