クシシュトプル城は、17世紀に建てられたヨーロッパで最もユニークな城の1つで、この地の風変わりな領主で、また王室の役人でもあったクシシュトフ・オソリンスキの想像力が結実した“迷宮”です。オソリンスキの魔法と占星術への情熱を融合させたもので、暦を模して設計されています。四季を表す4つの塔、1年12ヶ月を表す12の部屋、52週を表す52の部屋、365日を表す365の窓があり、さらには閏年にのみ使用される1つの窓まであります。また荘園の地下には、一説によると、オソリンスキ兄弟の城に通じる15キロメートルにも及ぶトンネルがあったそう。そのトンネルの床には砂糖が敷き詰められていたといわれており、二人の兄弟が雪の上を旅するふりをして、馬車のそりに乗ってお互いを訪ね合うことができたのだとか。