イェレニャ・グラの歴史はなんと9世紀もさかのぼること1108年に公爵ボレスワフ3世がカルコノシェ山地の山間に小さな砦を築いたことから始まります。カルコノシェの真珠と呼ばれるイェレニャ・グラはこのエリア南端の町カルパチ (Karpacz)はポーランドの南西、チェコとの国境をなすカルコノシェ山地の麓に位置し、ここのところ急速にスキー・スノーボード場の開発が進められている魅力的な町です。
この町のシンボルであるシニェシカ山(Śnieżka)はスデーティ山脈およびカルコノシェ山地の最高峰です。ポーランドとチェコの国境に位置し、その標高は1,603mで、チェコ側においては最も高い山でもあります。シニェシュカ山からの眺望は言葉では表せないほど美しいものです。
カルパチ市街からシニェシュカに登ろうと思えば徒歩で2時間半も歩かなければなりません。誰もがより簡単にカルコノシェ最高峰に近付けるように、と1959年に建設されたのがリフトです。リフトの総延長は2,229mにおよび、標高1,375m地点のコパ (Kopa)まで行くことができます。始発駅と終着点の標高差は530mあり、1時間に600人が移動できます。夏場はハイカーに、冬場にはもちろんスキー客にとって、欠かせない交通の足となっています。
カルパチ市内にはコロローヴァ(Kolorowa)という総延長1,600mの橇滑りコースやボブスレー・コース (800m)を備えた施設があり、冬場だけでなく夏も楽しむことができるようになっています。
イェレニャ・グラの近くのチェプリツェ・ズドゥルイには高温の温泉水を利用したスパ施設が多く、保養地として有名です。宿泊施設もホテルからゲストルームまで、滞在期間や目的、予算に合わせて豊富な選択肢があります。